東京電力パワーグリット

蛇口から水が止まらない!?手軽にできる水栓の水漏れ診断や処置方法をご紹介します。

「水道代が高くなったな」と感じたことや「水栓は閉めているはずなのに、蛇口からポタポタ水漏れしている」といった経験はありませんか?
水漏れかなと思っても、確かめる方法が分からず困った経験をされた方や応急処置が分からない方のために、今回のコラムでは水漏れ診断の方法や応急措置などをご紹介します。

1.水栓の種類ってどんなものがあるの?

一言で水栓といっても、使用場所によって大きく4つの種類に分類されます。
水漏れしてしまった際の処置方法も種類により異なりますので、ここでは水栓の種類ごとに特徴を解説します。

1‐1.公園の水飲み場や住宅の庭先によく設置されている「単水栓」

「水を出す・止める」だけのシンプルな水栓です。構造がシンプルなため、水かお湯のどちらかしか出せませんが、水漏れの処置は比較的簡単にできます。

1‐2. 洗面台などでよく見かける「2ハンドル混合水栓」

お湯と水の2つのハンドルが付いている水栓です。2つのハンドルを使って温度と水量を調整する湯水混合栓です。

1‐3.近年キッチンなどでよく見かけられる「シングルレバー混合水栓」

1つのハンドルで温度と水量を調整できる水栓です。一般的に、ハンドルの上下操作で水量の調整をおこない、左右操作で温度の調整ができます。

1‐4.お風呂場で見かける「サーモスタット混合水栓」

給湯側のお湯の温度変化があったとしても、水栓内部で水とお湯の混合量を自動調整して吐水する温度を一定に調整する機能が備わっている水栓です。

2.水漏れはどうすればわかる?

水漏れは、目に見えて確認できる時と、目では確認できずに、なかなか判断できない時があります。
ここでは、普段の生活の中で触れることが多い水栓の水漏れ判断方法について説明します。

2‐1.使用していない水栓の周りが濡れている

普段あまり使用しない水栓の周りがいつも濡れていることに気が付いた際には、水漏れを疑いましょう。

2‐2.水道代を比較する

家族の人数や生活環境に変化が無いにも関わらず、水道料金が前年同月と比べて高くなった場合には、水漏れの可能性があります。
ただし、水道代の変化といっても1秒間に1滴程度の水漏れでは、月に200円程度しか変わりません。

2‐3.水道メーターを確認する

水漏れの疑いに気が付いたら、水道メーターをチェックしてみましょう。水道メーターは、一般的な戸建て住宅であれば、住宅敷地の道路境界線に近い場所に施設されていることがほとんどで、住宅への給水元に設置されています。また、マンションなどの集合住宅では、玄関脇のパイプシャフト内に設置されていることが一般的です。
水道メーターにはパイロットとよばれる部品があり、水が流れると、パイロットが回る仕組みになっています。家中の水を全て止めた状態でパイロットが回転しているということは水漏れをしているということになります。

3.水漏れを確認したらまずは水を止めよう

水道メーターを確認して水漏れと判断した場合は、水道メーターが常に動いている(計量)状態ですので、水道代を抑えるためにも、まずは元栓もしくは止水栓を閉めて水を止めることを推奨します。
ただし、マンションなどの集合住宅の場合には、元栓が複数設置されており、ご自宅の元栓か分からない場合があります。その際には、管理会社や大家さんに確認してから対応しましょう。

3‐1.元栓で家全体を止める

元栓で建物全体の給水・止水ができるので、元栓を閉めることで建物全体を断水することができます。一般的には、水道メーターの付近に設置されていますので、探す際には青い蓋の水道メーターを目印にしてください。
なお、元栓にはいつくかタイプがありますが、住宅で使われる元栓は特殊な工具を使う必要がない、ハンドル式かレバー式のものが一般的になりますので、元栓を閉める際は手動で閉めることが可能です。


(写真:ハンドル式)

3‐2.止水栓で一部分を止める

止水栓は一部の水道設備の水の流れを操作するもので、キッチンやお手洗いなどの設備付近に設置されています。設備の取替工事や修理の際に設備への給水を止める為の栓でありますので、通常の水栓ハンドルとは別に設置されています。水栓の下部など、人目につきにくい場所に設置してあることがほとんどです。
水漏れしている水栓設備に止水栓が設置してある場合には、水栓設備の止水栓すべてを閉めることで、水漏れが止まり、家全体の断水は回避できます。

4. 水漏れ箇所ごとの修理方法をご紹介

水栓からの水漏れ原因は、蛇口本体の部品の摩耗や器具の寿命、詰まりなどが考えられます。
ここでは、修理方法が比較的簡単である、単水栓のパッキン交換について一例をご紹介します。

ただし、設置から年数が経過した水栓設備はビスなどが固着していることがあり、無理に作業を進めることで、水栓本体を壊す恐れもあります。ご心配であれば東京電力パワーグリッドでも水回りに関してご相談いただけますので、まずはご連絡をください。

4‐1.蛇口の先から水漏れをしている時の修理方法

パイプの先から水が漏れている場合、ハンドルの中にあるコマパッキン(ケレップ)と呼ばれる部品の劣化が考えられます。修理する場合には、蛇口のハンドルを外してコマパッキン(ケレップ)を新しいものに交換します。

4‐2.ハンドルの根元から水漏れをしている時の修理方法

ハンドルの根元から水が漏れている場合、ハンドル裏にある三角パッキンと呼ばれる部品の劣化が考えられます。修理をする場合には、ハンドルを外して三角パッキンを新しいものに交換します。

4‐3.パッキンの交換方法例の紹介

ここでは単水栓(三角型ハンドル)の三角パッキンの取替方法について説明します。

<用意する物>
水栓用スパナ ペンチ ラジオペンチ ドライバー
新しい三角パッキン(ホームセンターで買えます)

<手順>
止水栓を止め、ハンドルを回し、配管に残った水を出し切ります。
1.カラービスを緩めます。
2.工具を使用しハンドル上に引き上げ取り外します。
3.水栓用スパナを使用し、ナットを緩め根元の部品(三角パッキン・パッキン受)を取り外します。
4.パッキンを新しいものに取り換えます。

5.まとめ

いかがでしたか。
ご覧いただいたように水漏れについては、簡単に確認することができますし、ホームセンターで部品を購入することで簡単に直せるケースもございます。
一方で、専用工具などを使わないと直すことができない水栓などもございますので、水漏れで気になることがありましたら、ぜひ私ども東京電力パワーグリッドへご相談ください。
東京電力パワーグリッドでは電気だけではなく、水回り設備や住宅設備全般のお困りごとのご相談も承っておりますので、お気軽にお問合せください。

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