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食器洗い乾燥機って本当にお得なの?食器洗い乾燥機のメリット・デメリットや選び方について徹底解説!

手間を省きたい家事のひとつが、食後の片付け。食器洗い乾燥機は、食器を洗って乾かして、しかも除菌ができて衛生的。一度使ったら手放せない便利な家電製品です。
共働き世帯の増加に伴い、家事の時間短縮ニーズが高まりつつある現在、食器洗い乾燥機は知っているけれど、設置費用が高いイメージから「本当にお得なの?」と敬遠している方もいらっしゃるかと思います。

今回のコラムでは、食器洗い乾燥機のメリット・デメリットや種類別の選び方、購入後の効果的な使い方について、徹底解説いたします。

ビルトイン食器洗い乾燥機

ビルトイン食器洗い乾燥機の例

目次

1.食器洗い乾燥機の歴史と普及率

食器洗い乾燥機は食器を庫内に入れ、洗剤を入れてスイッチを押せば数十分から1時間ほどで、洗浄・すすぎ・乾燥ができる便利な家電です。

食器洗い乾燥機は、日本では1960年(昭和35年)に家庭用の食器洗い機第1号が発売されましたが、当初はサイズや機能、価格の面で難が多く普及は進みませんでした。
1996年頃に各社からコンパクトで低価格な卓上型の製品が発売され、また、ちょうどこの時期にO-157食中毒が流行したことも相まって一気に需要が伸びたと言われています。
内閣府によると、2001年には国内での世帯普及率が10%を突破し、2021年3月の調査では34.4%※まで伸びています。(普及率は2人以上の世帯)

※出典:内閣府「消費動向調査」<二人以上の世帯>第5表主要耐久消費財等の普及・保有状況(令和3年3月末現在)

2.食器洗い乾燥機を導入するメリット・デメリット

続いて食器洗い乾燥機を導入するメリット・デメリットについて解説していきます。

2-1.食器洗い乾燥機のメリット

家事の時間短縮ができる

食器洗いや水の拭き取り、毎食後に発生するとても大変な家事であり、できれば楽したいと思っている方も多いかと思います。
食器洗い乾燥機があれば、食器をセットして、専用洗剤を入れ、スタートするだけで済みますので、食器を洗っている時間を有効に活用できるのではないでしょうか。

高温で洗うから除菌でき衛生的

手洗いでは難しい60~80℃といった高温のお湯で洗いやすすぎをするので、除菌効果があります。高温洗浄後、人の手に触れず乾燥まで行われるのでとても衛生的です。

節水できる

庫内にためたお湯を循環させて、高圧のお湯を吹き付けて洗うため、少ない水量でしっかり洗浄・すすぎをすることができ、節水ができます。
また、必要以上に洗剤を使いすぎないで済むといったメリットもあります。

手荒れしない

特に冬場は手荒れしやすい時季ですが、食器洗い乾燥機なら手荒れの心配がありません。
手洗いの場合、手袋をすれば手荒れは防げるかもしれませんが、手袋をはめることや、それを乾かす手間から、素手で食器洗いする方も多いと思います。
食器用洗剤も手荒れの原因になる場合がありますので、肌がデリケートな方にも食器洗い乾燥機はおすすめです。

食器乾燥のみでも使える

洗う食器が少ない時など、手洗いしたいという方もいらっしゃると思います。そんな時には乾燥のみでも活躍してくれます。
手洗いした食器を水切りかごとして食器洗い乾燥機を活用すれば、キッチンカウンターもスッキリし、水滴を拭き上げるといった手間からも解放されます。

 

2-2.食器洗い乾燥機のデメリット

初期費用がかかる

デメリットとして挙げられるのが、初期費用がかかることです。
キッチンカウンターの上に置く据え置きタイプで、数万円~10万円近くする機種もあります。
ビルトイン型の場合、機器代だけで10~20万円程度。それに加え工事費がかかります。
海外メーカーのビルトイン型では、機器代だけで20~40万円程度かかります。

設置場所が必要

キッチンカウンターの上に置く「据え置き型」はコンパクトな機種もありますが、設置スペースが必要です。
システムキッチンに設置する「ビルトイン型」は、シンク付近の収納が減ることになります。

洗浄音がする

洗浄音を抑えたタイプの機種もありますが、水を使って洗うので洗浄音は聞こえます。
手洗いでも音はしますので、そこまで大きなデメリットではないかもしれません。

洗えない食器もある

便利な食器洗い乾燥機ですが、洗えない食器もあります。

<食器洗い乾燥機で洗えない主な食器>

  • 耐熱温度が90℃未満のプラスチック食器(低温コースのある機種なら耐熱温度60℃以上のものは洗浄可能)
  • 銀製・洋銀製、アルミ製、銅製の食器や鍋(洗剤と反応して変色するおそれ)
  • 木製・竹製食器(食洗機対応の製品もあります)
  • 漆塗り食器、重箱、金箔入りの食器、上絵付けの食器(剥がれのおそれ)
  • クリスタルガラス(白くにごってしまうおそれ)
  • ビンやトックリなど(口が小さく中が洗えない)
  • 鉄製のフライパン(さびるおそれ)
  • フッ素加工のフライパン(コーティングが剥がれるおそれ)
  • 傷やヒビの入った食器(水流や熱で破損するおそれ)

食器のセットの仕方や汚れ具合によってはキレイにならない場合も

食器洗い乾燥機は、入れる食器の向きが決まっており、正しくセットしないと水流が届かず汚れが残ってしまう場合があります。
また、基本的には汚れたままの食器を洗えますが、食べ残し(特に卵のたんぱく質やご飯粒)などは食器洗い乾燥機が洗浄を苦手とします。
食器洗い乾燥機に入れる前に水につけおきしたり、さっと水で流すなど、予洗いした方がキレイに仕上がりますし、食洗機の残菜フィルターの手入れも手軽に済みます。

食器洗い乾燥機残菜フィルター

残菜フィルターの例(網の部分に食べ残しがたまるため、手入れが必要)

3.食器洗い乾燥機の種類別特徴と選び方

食器洗い乾燥機は大きく分けて「ビルトイン型」、「据え置き型(卓上型)」の2つのタイプがあります。
それぞれの種類の特徴やメリット・デメリットや選び方を解説いたします。

3-1.スッキリ設置するならビルトイン型

ビルトイン型は、持ち家の方や、家族が多い方におすすめです。
ビルトイン型はシステムキッチンの収納部分に設置されますので、卓上型と比べて場所を取らず、見た目もスッキリします。

導入の際、多くの方は、システムキッチンを丸ごと変えなくはならないと思いがちですが、対応するシステムキッチンに後付けできるタイプもあります。
一方で、導入コストが据え置き型タイプより高いことや収納スペースが少なくなるということがあるほか、賃貸物件には導入が難しいといったデメリットもあります。

ビルトイン型のメリット

  • シンク近くの収納部分に設置するため、場所を取らず、見た目がスッキリする。
  • 一度に多くの食器を入れることができる。

ビルトイン型のデメリット

  • 導入コストが高い。
  • 収納スペースが少なくなる。
  • 賃貸物件に導入することが困難。

ビルトイン食器洗い乾燥機

3-2.ビルトイン型選定のポイント

ビルトイン型を選ぶ際は、家族の人数や使用する食器などで選び方が変わってきます。
そんなビルトイン型の選び方についてチェックしていきましょう。

家族の人数で選ぶ

家族の人数によって容量の目安とすることができ、1人あたりの容量の目安は約10ℓと言われています。
国内メーカーの主流は、幅が45cmで容量60ℓクラスと40ℓクラスがメインです。
海外メーカー製品は、幅が60cmの大容量タイプも選べます。

家族の増減も考慮して、10年程度は使う前提で選びましょう。

扉の開け方で選ぶ

扉の開け方として「スライドオープン」と「フロントオープン」があります。

・スライドオープン

引き出しを手前に開けて、食器を上からセットするタイプであり、立ったまま入れやすい形です。
コップなどは上段にセットする必要がありますので、下にセットする食器から順番にセットしていく必要があります。
また、小さい食器であれば、引き出しを途中まで開けて出し入れすることもできます。
国内メーカーは、スライドオープンを採用している機種が多くあり、選択肢が多いというメリットがあります。

ビルトイン食器洗い乾燥機

ビルトイン食器洗い乾燥機 スライドオープンの例

・フロントオープン

扉を手前に全開し、食器をセットするタイプであり、上下段に大量の食器をセットしやすい形です。
下段にセットする際には少し腰を曲げる必要がありますが、機種によっては下段部分をリフトアップする機能がついたものもあります。
食器をセットする順番をあまり気にせずにセットしていくことができます。
海外メーカーは、フロントオープンを採用している機種が多くあります。

サイズで選ぶ

スライドオープンには、「ミドルタイプ」と「ディープタイプ」があります。
フロントオープンは全て「ディープタイプ」です。

・ミドルタイプ(浅型)

ミドルタイプは主に40ℓクラスのものとなります。
2人暮らしであれば十分な容量です。
食器洗い乾燥機の下に収納を付けられます。

・ディープタイプ(深型)

ディープタイプは主に60ℓクラスのものとなります。
家族の人数が多い場合や、大きな食器やフライパンを洗いたい場合などは、ディープタイプがおすすめです。
家族の人数が少なくても、大きい食器を洗いたいなら、ディープタイプを選びましょう。
ただし、食器洗い乾燥機の下に収納は付けられません。

構造で選ぶ

メーカーによって食洗器内部の構造に違いがあります。
どのメーカーのものが自分に合っているかを確かめて選ぶことをお勧めします。
特に小さな食器や包丁・まな板などが収納しやすいかといった確認もしておきましょう。

高価な商品ですので、実際に販売店やショールームなどで実物を見て、自分のこだわりやニーズにあったものを選ばれるとよいでしょう。

 

3-3.手軽に設置できる据え置き型(卓上型)

据え置き型(卓上型)は、賃貸物件に住んでいる方や初期費用を抑えたい方におすすめです。
大掛かりな工事が不要な分、導入が手軽で簡単です。
分岐水栓の接続や排水ホースを取り付けることで導入が可能なことから、買い替えや引っ越しの時も手間が少なくて済みます。
賃貸物件にも手軽に導入することができることが、大きなメリットといえます。
一方で、キッチンカウンター(ワークトップ)へ設置するので、作業スペースが狭くなり、見た目が悪くなるというデメリットがあります。

据え置き型のメリット

  • 設置工事が簡単。(分岐水栓の設置)
  • 賃貸物件にも導入が可能。(導入前に管理会社等へご確認ください)
  • ビルトイン型よりも初期費用の負担が少ない。

据え置き型のデメリット

  • キッチンカウンター(ワークトップ)が狭くなる。
  • 分岐水栓などで見た目が悪くなる。

据え置き型食器洗い乾燥機

3-4.据え置き型の選定のポイント

設置場所をチェックする

据え置き型は、自宅のキッチンに設置できるスペースがあるかどうかが最大のポイントです。
まずは、設置場所を決めましょう。
給排水が必要なことや食器を軽く水洗いしてからセットすることも考え、設置場所は水栓、シンクの近くが良いといえます。
給水の手間はかかるものの、分岐水栓を付けなくても設置できる「タンク給水」対応可能な製品もありますので、設置場所の選択肢が多くあることも据え置き型のメリットです。

サイズをチェックする

設置場所が決まったら、設置場所の幅・奥行き・高さを確認して、設置できる機種をチェックしましょう。

サイズチェックのポイント

  • ドアを開けたときに上側が吊戸棚にあたらないように。
  • キッチンとコンセントの位置を確認。
  • ドアを開けた時にドアが水栓金具に当たらないように。
食器洗い乾燥機据え置き型

据え置き型食器洗い乾燥機の例

4.電源工事・設置工事について

食器洗い乾燥機を設置するためには、電源と給水・排水が必要となります。
それらの工事について解説いたします。

4-1.電源工事について

国内メーカーは、100V電源の機種が主流ですが、海外メーカーは200V電源が必要なものが多くあります。
ビルトイン食器洗い乾燥機を導入する際には、対応する電源工事が必要と考えてください。また、据え置き型食器洗い乾燥機でも100Vコンセントが必要となりますので、設置場所を考える際にはコンセントが届くところにあるかも確認しましょう。

コンセント増設等の電源工事は有資格者による工事が必要になりますので、新築時に食器洗機を導入しなかったとしても、将来、導入したくなった時のためにシステムキッチンまで電源を引いておくことをおすすめします。

4-2.給湯接続について

食器洗い乾燥機に給水(給湯)する際にエコキュートやガス給湯器等、給湯設備のお湯の配管と接続することを給湯接続と言います。
給湯接続にすることにより、食器洗い乾燥機内のヒーターでお湯を沸かすことが少なくて済みますので、給水接続より運転時間を短縮することができます。
60℃以下の給湯接続に対応している機種が多くありますので、給湯接続対応の製品であれば、運転時間短縮のために給湯接続することをおすすめします。

4-3.設置工事について

ビルトイン型の設置工事

ビルトイン型の場合は、システムキッチンにキレイに収めるための施工が必要になりますので、設置については販売店やリフォーム会社にご相談ください。

なお、ビルトイン食器洗い乾燥機の取替工事は、東京電力パワーグリッドでも承ることができます。無料見積もりやご相談は、こちらからご依頼できます。

据え置き型の設置工事

据え置き型の場合は、現状設置されている水栓(蛇口)に分岐水栓を設置する必要があります。また、水栓が古い場合は、分岐水栓付きの新しい水栓に取り替えるという方法もあります。(タンク給水方式に対応した機種であれば、分岐水栓工事不要)

分岐水栓設置工事については、販売店や取扱店にご相談ください。

なお、分岐水栓設置工事や分岐水栓付きの水栓への取替工事は、東京電力パワーグリッドでも承ることができます。無料見積もりやご相談は、こちらからご依頼できます。

5.省エネ効果について

食器洗い乾燥機の省エネ効果の一例についてご紹介いたします。

給湯器(40℃)、使用水量65L/回(冷房期間は、給湯器を使用しない)の手洗いの場合と給水接続タイプで標準を使用した食器洗い乾燥機の場合の比較。
※手洗い、食器洗い乾燥機ともに2回/日

手洗いにかかる水道光熱費の例

年間水道使用量 年間ガス使用量 年間合計金額
47.45 81.62 25,560

食器洗い乾燥機にかかる水道光熱費の例

年間水道使用量 年間使用電力量 年間合計金額
10.8 525.20kWh 16,990

資源エネルギー庁によると、食器洗い乾燥機を使うと、上記のような使い方をした場合、手洗いより年間約8,570円※の節約になるという試算結果が出ています。

※出典:経済産業省 資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報」

同じ手洗いでも、お湯を貯めてすすぐのと、お湯を流したまますすぐのでは、水道代やガス代に違いが出ますので、省エネ効果は洗い方やライフスタイルによって変わってきます。
1つの参考データとして考えていただけますと幸いです。

5-1.省エネ効果を高める使い方

食器洗い乾燥機は、使い方を工夫することで更に省エネ効果が高まりますので、紹介いたします。

まとめて洗う

少量を何度も洗うより、まとめて洗った方が節水・節電および洗剤の節約につながります。

余熱で乾燥する

洗浄終了後は食器が熱くなっています。
洗浄が終了後、食器洗い乾燥機の扉を開けて、乾燥モードを使用せずに余熱だけで乾燥させることで省エネにつながります。

最適なコースを選択する

食器の点数が少ないときは、「少量コース」を選択しましょう。
機種によっては、「エコモード」を選択することで、センサーによって汚れ具合や食器の量を見極めて、自動的に節水・節電できるものもあります。

洗剤の適量を守る

少なすぎるのは洗浄力が落ちますが、多く入れすぎても洗浄性能はほとんど変わらないと言われています。

6.メンテナンスや耐用年数について

ビルトイン型の耐用年数

各メーカーが設定している耐用年数は10年程度とされています。
ただし、この耐用年数は据え置き型同様、標準的な使用条件に基づいているため、使用状況によっては多少の差が出てくることがあります。

据え置き型の耐用年数

耐用年数は5~7年程度と言われており、修理や交換費用は、一般的にビルトイン型より、安く抑えることができます。

故障原因は給水ホースのゴムパッキンの劣化や、寿命による水漏れであることが多いと言われています。耐用年数を過ぎていて、部品交換だけでは対応できない場合は買い替えも検討したほうがよいでしょう。

7.まとめ

食器洗い乾燥機は初期費用がかかるものの、高温で洗うことにより衛生的であることや、水道光熱費の節約に加え、家事の時間短縮になるなど、多くのメリットがあると言えます。

食器洗い乾燥機導入や買い替えに向けて、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

購入を検討される方や、どんな機種を選べば良いか迷われた方は、お近くの販売店や東京電力パワーグリッドにご相談ください。

東京電力パワーグリッドでは、この他にもお客さまが電気でお困りのことや、みてもらいたいことなど、ご家庭の電気安全のご相談にお応えするコンサルトサービスも実施しています。
食器洗い乾燥機を使うとブレーカーが落ちるといった不具合の際には、その原因調査や漏電調査も承ります。

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