現場で見た、身近な設備の漏電事例3選

「ブレーカーが落ちたけど、何が原因なんだろう?」
「このまま電気を使っていて大丈夫かな?」
日常生活の中で、電気について不安を感じたことはありませんか?
電気のトラブルについて調べていると、「漏電」という言葉を目にすることがあります。
「漏電」と聞くと、電線が切れていたり、電気機器から煙が出ていたりするような、目に見える異常をイメージするかもしれませんが、必ずしも目で見て分かるとは限りません。
普段使っているエアコンや給湯器、家の外にある照明など、身近な電気設備が漏電の原因になることもあります。
今回は、当社サービス員がお客さまからのお問い合わせでよく遭遇する、漏電の事例をご紹介します。
▼目次
1.そもそも、漏電って?
2.漏電すると、なぜ危険?
3.現場で見られる漏電の事例3選
4.「いつもと違う」と感じたら
5.ブレーカーが落ちたら、どうすればいい?
6.まとめ
1.そもそも、漏電って?
電気は、本来電線などの決められた道を通って電気機器や照明に届けられます。
屋内の配線や電気機器は、電気が外に流れないように、電気の通り道を絶縁物(電気が流れにくい素材)で覆っています。
ところが、電気機器の故障やコードの傷み、水の浸入などが原因で、電気が本来とは違うところへ流れてしまうことがあります。
これが「漏電」です。
漏電が発生すると、電気が外に流れ続けてしまわないように漏電ブレーカーが落ちます。
「そんなに電気を使っているわけではないのに、どうして停電したんだろう?」
そんなとき、状況によっては漏電が隠れているかもしれません。
【関連コラム】
漏電は、意外と身近なところで起こります。漏電が起こる原因についてはこちらのコラムでも解説していますので、あわせてご覧ください。
人命に関わる漏電が起こる7つの原因
2.漏電すると、なぜ危険?
漏電が起こった場合に怖いのは、気づかないうちに電気が本来流れるはずのない場所に流れてしまうことです。
例えば、電気機器の外側や金属部分に電気が流れていると、そこに触れた人が感電するおそれがあります。
また、漏れた電気が周囲の可燃物へ伝わり、火災につながる可能性もあり、漏電は命にかかわる重大な事故につながってしまうため、早期の発見と対処がとても重要です。
そのため、漏電が疑われるような異常があった場合は、すぐにブレーカーで電気を止めて、安全を優先することが大切です。
異常が既にある、あるいはご心配な機器は無理に使用を続けず、必要に応じて専門の事業者へ相談しましょう。
どこに相談すればよいかわからない場合は、東京電力パワーグリッドへお問い合わせください。
東京電力パワーグリッドへのお問い合わせはこちら
3.現場で見られる漏電の事例3選
① エアコン
「エアコンをつけたら漏電ブレーカーが落ちた」
こんな経験はありませんか?
このとき、まず思い浮かぶのが「電気の使いすぎ」かもしれません。
もちろん電気の使いすぎが原因の場合もありますが、エアコンの故障や電気配線の異常などによって漏電していることもあります。
また、エアコンの室外機は屋外にあるため、雨や湿気などの影響を受けることもあります。

エアコンをつけると何度もブレーカーが落ちる……
そんなときは、「電気の使いすぎかな?」と決めつけず、漏電の可能性も考えてみましょう。
② ガス給湯器
「ガス給湯器なのに、漏電?」
そう思った方もいるかもしれません。
ガス給湯器はガスを燃料として使用しますが、運転や制御には電気も使われています。
さらに、屋外に設置されていることが多いため、雨や湿気などの影響を受けることもあります。
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ガス給湯器内部の劣化や水漏れ、電気配線に異常が生じるなど、さまざまな原因から漏電につながる場合があります。
漏電している場合は、ガス給湯器を使用しているときだけでなく、使用していないときでもブレーカーが落ちることがあります。
「ガス給湯器だから、電気とは関係ない」とは限りません。
ガス給湯器の周辺で異常があったり、原因が分からないままブレーカーが落ちたりする場合は、漏電の可能性も考えてみましょう。
③ 屋外灯
家の外を照らしてくれる屋外灯。

屋外で使用するものなので、雨に濡れても大丈夫なように作られていますが、器具の劣化や雨水や湿気などの影響を受けることがあります。
長く使っているうちに、防水パッキンのひび割れや破損が起こることがあり、そこから雨水などが内部に入り込むと、電気系統に影響して漏電につながることがあります。
「照明は普通についているし、大丈夫」
とは限りません。
屋外にある電気設備は、防水パッキンのひび割れや破損などがないか、ときどき確認してみるのもおすすめです。
4.「いつもと違う」と感じたら
漏電は、目で見ただけでは分からないこともあります。
例えば、
・特定の家電を使うとブレーカーが落ちる
・雨の日や湿気の多い日にブレーカーが落ちる
・ブレーカーを戻しても、また落ちる
・電源コードやプラグが傷んでいる
・屋外の電気設備にひび割れや破損がある
こんなことがあれば、「電気の使いすぎかな?」だけで済ませず、漏電の可能性も考えてみましょう。
5.ブレーカーが落ちたら、どうすればいい?
漏電すると、漏電ブレーカーが落ちて停電してしまいます。
実際にブレーカーが落ちると、
「どのブレーカーを戻せばいい?」
「何が原因なの?」
「そのまま使って大丈夫?」
と、困ってしまいますよね。
ブレーカーが落ちたときの確認方法や、復旧するときのポイントについては、こちらのコラムで詳しく紹介しています。
【関連コラム】 「停電したらどうする?ブレーカーが落ちた時の対応ガイド」
今回ご紹介したように、特定の機器を使ったときに繰り返しブレーカーが落ちるなど、「いつもと違う」と感じた場合は、漏電の可能性も考えて、安全を優先して対応しましょう。
6.まとめ
漏電は、電線がむき出しになっているような、分かりやすいところだけで起こるものではありません。
エアコン、ガス給湯器、屋外灯など、普段何気なく使っている設備でも、故障や劣化、水の浸入などによって漏電につながることがあります。
「ブレーカーが落ちた=電気の使いすぎ」と決めつけず、
「いつもどおりに使っていたのにブレーカーが落ちた」
「それほど電気を使っていないのにブレーカーが落ちた」
という場合は、漏電の可能性も考えてみてください。
電気は毎日の暮らしに欠かせないものだからこそ、小さな異変を見逃さず、安全に使っていきましょう。